各界著名人から
驚嘆のコメント続々到着!
長きにわたる建設期間を見守ったシュヴァルの家族こそが、実は、シュヴァルの好みを突き詰めた完璧なまでに機能のないこの理想宮をしかと支えていたのではなかろうか。積み上げられた石の一つ一つに家族の姿が見える。
青野賢一 (ビームス創造研究所クリエイティブディレクター、文筆家)
言葉が苦手な男が30年の歳月をかけて作り上げた宮殿は、山ほど経験した喪失と彼に向けられた無理解の結晶。いまの時代におろそかにされがちな創造性は、そうしたネガティブなものさえも、歴史に残るアートに変える――みたいな理屈はさておき、この実物を見たい! 見て、その威容に、打ちのめされたい!
渥美志保(映画ライター)
ふと石に躓くことは誰の人生にもあるはず。 静かだが過酷な郵便配達の日々を重ねた果てに、石は城になった。
荒俣宏(作家)
人はここまで夢を追える。そうするしかない人生もある。深い詩情に満ちた映像と語り口で、この映画はそれを伝えてくれる。夢は、かなうこともある。
有栖川有栖(作家)
一人の不器用で無口な男と、その男が生み出したあまりにも精巧で饒舌な建築物。 人間とアートの関係における「驚き」が詰まった一作だ。
宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト)
この宮殿はシュヴァルの手紙だ。 誰かの思いのこもった大切な手紙を運び続けるその膨大な時間で、シュヴァルはシュヴァル自身の手紙を構想し続けたんだ。 いつかこの手紙を読みに行く。
岡啓輔(建築家)
シュヴァルは、「狂人」だから制作していたわけではない。 正気を保っておくためにつくり続けていたのだ。 どんなにつらいことがあっても、人は表現することで、乗り越えることができる。 生きることは、つくることだ。
櫛野展正(アウトサイダー・キュレーター)
「シュヴァルの理想宮」 この驚くべき建築の背後に、こんな「愛」の物語が存在していたことを知って感動した。 愛こそがすべての建築のエンジンであることを教わった。 森の生き物達に学びながら手で作り上げたこの建築は、未来の建築のモデルとなるだろう。
隈研吾(建築家)
生きることと作ることを限りなく一致させ、その人生を全うすることの凄さ。 これからはそのことを「シュヴァる」と言ってはどうでしょうか。 是非この映画を観て、みんなでシュヴァろう!シュッヴァッチ!!
サエボーグ(アーティスト)
巨大な宮殿をひとりで作り上げた男。 その彼を単なる「変人」として描くのではなく、支える妻と娘、息子の眼を描くことで、素晴らしい「愛」の物語へと昇華している。 しみじみとした情感が全篇にあふれた作品。
佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト)
以前、実際にシュヴァルの理想宮を見た時に感じたのは、緻密さと素朴さ、奇妙さと美しさの不思議なバランスだった。 ぼんやりした夢のヴィジョンをそのまま物体化したような、非現実的な造形は、世界広しといえども類似するものがない。 この映画を見て、どうしてシュヴァルがあの建物を造ったのか、そして何故それを為し得たのか、ようやくわかった気がする。 本物の理想宮を背景にした、圧巻のラストシーン。 それはまさにシュヴァルが夢見続けた、本当の「完成」だったはずだ。
佐藤健寿(写真家)
人知れず醸成された長年の夢想を源に発動し、 理解されず蔑まれても途切れなかった創造の魂。 背後で続いた普通の生活者の愛ある日々。 映画はその分かち難い結びつきを浮かび上がらせている。
佐藤直樹 (東京ビエンナーレクリエイティブディレクター)
愛情表現はひとつじゃない。言葉にしなくても伝わる愛がある。 寡黙で無器用なシュヴァルは愛する人のためにあの宮殿をつくった。 33年という歳月をかけた彼の宮殿づくりは何とも美しいラブストーリーだった。
新谷里映(映画ライター)
寡黙な主人公の、文字通り黙々とした作業を映し出す静かな展開。彼の妻のような気持ちで辛抱強くつきあうと、ある場面で突然宮殿の全景が映し出され、すべてが報われる。なんというカタルシス!
須永貴子(ライター)
城を築きつづけた男が愛しつづけたのも、 彼を愛しつづけたのも、娘だけではない。 生きることに不器用すぎる男に 寄り添いつづけた家族の静かな叙事詩に、 胸の奥が熱くなる。
杉谷伸子(映画ライター)
風変わりな芸術家の静かな闘いの記録。 傷つき荒れ果てた彼の手が、類まれな芸術をつくりだす。 そこに優しく重なる柔らかな手。 決して重なることのなかった誰かの手。 これは、いくつもの手をめぐる物語だ。
月永理絵(映画ライター)
「人生も半ば過ぎたし、これからやれることなんか限られている。」そう諦めてしまっている大人にこそ観てほしい。今からだって、あなただけの宮殿は作れるのだ。
長谷川町蔵(文筆家)
何度も落涙。いつもの生活圏から出ない男の「世界」はこんなにも広い。立ち上がる想像のスケールと創造のエネルギー。宮殿の精神的土台となった家族との愛情関係。有名な実話の核心をシンプルに美しく縁取っている。
森直人(映画評論家)
荒野のような孤独の果てに夢のお城を建てた人だという印象のあったシュヴァル。 でも夢の中だけで幸せになれるような人にも、愛に傷つく人生がある。 そう語る、この映画は優しい。 おおらかな愛と生活力でシュヴァルを包む妻を演じたレティシア・カスタの豊かなたくましさが、まぶしい。
山崎まどか(コラムニスト)
無口で自己表現が苦手、でも多くの人に慕われ愛される主人公に、亡父を重ね合わせちゃってズシリ。 「自分、不器用ですから」の一言もなく、宮殿で自己表現してしまう力業に感動。
よしひろまさみち(映画ライター)
※順不同/敬称略